災害に備える救急箱

流山市薬剤師会

 

■ 救急箱に入れるもの

 家庭に備えておく常備薬と、救急箱(薬品、衛生材料、用具)の内容例をしめします。記載した商品名は一例です。実際の購入にあたっては、かかりつけ薬局の薬剤師にご相談ください。

項  目 品  名 内  容
薬  品 胃 腸 薬 胃散(太田胃散、サクロン、キャベジンなど)
下痢止め薬 正露丸、新わか末A錠など
解熱・鋳痛薬 バファリン、小児用バファリン、セデス錠など
か ぜ 薬 ベンザ、ルル、パブロンなど
酔い止め薬 トラベルミン、センバーなど
止 痒 薬 ムヒ、キンカン、ウナ、レスタミン軟膏など
傷   薬 クロマイ−P軟膏、テラマイシン軟膏、リバガーゼなど
消 毒 薬 マキロン、イソジン液、オキシドールなど
湿 布 薬 サロンシップ、パテックスAなど
眼   薬 ロートまたはAZ点眼薬、アイリスカップなど
衛生材料 脱 脂 綿 30g〜50g
ガーゼ 30cm×1m
滅菌ガーゼ ケーパイン(S・M・L)など
アルミガーゼ ナースパンなど
マッキンパット S・M・L
油   紙 2枚入り
包   帯 弾性包帯・伸縮包帯・粘着包帯・アミ包帯
三 角 巾 95×95×135cm
眼   帯  
綿   棒  
指キャップ 大・中・小
メディカルテープ 2.5(巾)cm ×12(長さ)m
サーディカルテープ 1.2(巾)cm ×9(長さ)m
救急バン  
用  具 体温計、万能ハサミ、ピンセット、毛抜き、爪切り、耳かき、安全ピン、小型のライト、ビニール袋、輪ゴム、氷嚢、メモ用紙、鉛筆

 

■ 救急箱の使用法

  1. 救急箱の役目は、医師の診断を受けるまでの応急処置用です。医師の診断を必要としない小さな軽い傷と病を治療します。
  2. 救急箱には、日常の応急処置以外に、体温計・小型のライトなどを災害時に持ちだせるようにする役目もあります。
  3. 消毒薬および医薬品の使用法については、かかりつけ薬局に、日頃から相談をしておいてください。
  4. 傷の処置は、止血、感染予防、痛みの軽減です。傷は、清潔にとりあつかい、汚染をさけ、泥などは流れる水できれいに洗ってください。さらに消毒薬を使用しますが、必要に応じて感染(化膿)を防止する薬も使用します。
  5. 安全ピンは、三角巾、包帯などを止めるのに使用します。
  6. ビニール袋は、何枚かを重ねて使うと簡単な氷嚢や汚物入れにも使用でき、便利です。

 

■ 救急箱の保管法

  1. 高温や湿気を避け、直射日光のあたらない場所に保管してください。
  2. 古くなった薬は、惜しまず捨ててください。とくに、使用期限の記載してある薬は、期限を過ぎていたら使えません。
  3. 年に一度は、常備薬の点検をおこなって、古いものは新しいものと取り替えておくように心がけてください。整理のために、買い求めた年月日を容器に記入しておくようにおすすめします。
  4. 使用期限内でも、変色や変質していたり、薬品名のラベルが取れるなどして使用法が不明なものは、事故防止のため使用しないでください。
  5. 誤用を避けるため、また品質を保持するためにも、他の容器に薬を移し替えないでください。
  6. 緊急時の連絡メモとして、かかりつけ医院、かかりつけ薬局の名前と電話番号、家族の連絡先などの一覧表も入れておくと便利です。