洗面所の床の改修
洗面所の浴室の入口近くを歩くと「ギィ」という音がします。また、浴室の入口近くの床がフカフカします。安普請のようで気持ちがよくないため、原因を確かめ、修繕することにしました。同様の症状のあるお住まいに役に立つ情報が得られるのではという目論見もあります。
方法として洗面台を一時、撤去して床を一面開けることも考えたのですが、床下点検口をフカフカする部分に設置し、その周囲を補強することで対応することにしました。
【洗面所の床面の改修の手順】
本改修で音の発生原因がわかり、浴室入口下の木製ブロックの固定と床を支える角材の隙間を無くすことで対策できました。
床のフワフワ感は、今回の46cm角の点検口の設置とその周囲の補強で改善されました。(わざと荷重を変えてみると、若干のたわみは感じます。)
本改修は46cm角の点検口ありきで行ったもので、運よく、床を支える支柱を外した位置で点検口を開けることができましたが、原因がわか
ったことから、その改善方法として次の2つを紹介します。
(1) ユニットバスのリフォームに際して改善
ユニットバスの更新工事では既存のユニットバスが解体され、何もなくなる時があります。
この時に浴室側から床鳴りの原因となる上記の木製ブロックの隙間に楔を入れて接着します。また、床のふわつきは手の届く範囲となりますが、支柱の支持面の状況を確かめて隙間があれば、支柱の軸が回転すれば支持面を回転して床下面と密着するようにしてロックナットを締める、また、軸が回転しないようであれば床下面と支持面の隙間に薄板を挿入して隙間をなくすことで対策します。(リフォーム業者との事前の打ち合わせが必要ですが、本Webサイトの内容を説明に使っていただければわかると思います。)
(2) 小さい開口を設けて改善
4つの支柱の間に相当する床面に10cm位の開口を開け、支柱の位置を確かめ、干渉しない位置に15cm位に開口部の大きさを拡大します(支柱の位置が施工誤差で下記の寸法は参考程度のため)。そして開けた開口部から、床面と支柱の上部受け板の間に隙間が空いていれば支柱を上昇させて密着させ、ロックナットで固定します。手の届く範囲の支柱についてこれを繰り返します。
これにより、フワフワ感が解消されます。
床に「ギィ」音がする場合、浴室入口下の木製ブロックと角材の隙間に木製のクサビ(手で触っておおよその寸法を確認して製作)を挿入して、音がしない状態となったら接着剤で固定します。開けた床の開口部は床の下側に受け用の桟を接着して、開口部の大きさにあわせて12mm厚の合板を加工し、接着します。そしてクッションフロアを開口サイズにあわせて貼り付け、仕上げとします。

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