
キッチンに新設された窓
(内法62cm×22cm) |
南流山弐番街のキッチンはダイニングとの間に壁があります。壁の上部の開口はキッチンの閉鎖感の低減とLDの広がり感を与える工夫だと思います。しかし、キッチンに居るとやはり閉鎖感があるのは否めません。そして壁のために薄暗く、「窓があればもう少し明るくなり、照明をつける頻度を減らせ、省エネになる」と窓をつけることにしました。
窓の幅は石膏ボードの下地の軽量鉄骨の間隔とし、窓下の高さはワークトップ*の高さ及び、ダイニングのいすの背もたれの高さを考慮して95cm、そして窓の上端の高さはキッチン内にいる人の視線高さを考慮して160cmで計画することにしました。窓枠に用いた板は壁厚70mmより幅90mm、板厚は14mm(もっと薄くしたかったのですが、強度と入手性から選定)としました。そして現物あわせで板の寸法を調整しました。
昼間、自然光で撮影したのが左の写真です。最初からそうなっていたかのようで違和感はありません。また、奥の水栓の部分が左下の写真との比較で明るくなっているのがわかるように、昼間、照明をONにしなくても気にならない程度にキッチン内が明るくなりました。そして閉鎖感も改善されました。
キッチン内を隠したい場合のために、額を掛けるフックを取り付け予定です。*:住民はこの壁の背面に長さ181.5cm、幅45cm、厚さ3cmの集成材をワークトップとして設置し、II型のキッチンとしています。 |

下地さがしツールで軽量鉄骨の位置を
探し、窓を新設する位置を決定
(マスキングテープでイメージを確認) |

ボードソーで石膏ボードに開口を設ける。
最初、小さめに開口を設け、軽量鉄骨の
位置を目で確認して開口範囲を拡大。 |

接着下地兼横方向補強材取付用
木製ブロック
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窓枠接着用の下地兼横方向補強材取付
(平ヤスリで石膏ボードの端面を調整済)
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軽量鉄骨に木製ブロックを接着し、
窓枠を接着するための下地とする
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窓枠の接着状況
(窓の内寸法は高さ62cm、幅22cm。
板は幅90mm、厚さ14mm。
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キッチンにできた新しい窓
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キッチンの窓を通して外を見る |