和室

 

■ 和室とLDを仕切る襖

 LDでも書いていますが、LDと和室を区切る襖のLD側の面に、LDと同じクロスを貼り、襖を閉じた時に生じる不連続な感じを軽減しています。

■ 押入れの襖を引き戸に


[交換前]

[交換後]

 南流山弐番街の和室の押入と天袋の襖は、ダンボールの芯に襖紙を貼った『段襖』です。襖紙を張り替えでリフォームしましたが、ジョイフル本田で襖の交換用として幅88cmで高さ182cmの引手加工済みの引き違い戸( 右上の写真。左右セットで12,,000円)と、高さ60cmの天袋用の引き違い戸(左右セットで6,000円)が売られているのを見て、 将来、和室を洋風化してもマッチすると考え、交換することにしました。戸車(高さ調整機構付330円/個、ボールベアリング型は580円/個)、端部の化粧テープ(単価100円/m)と加工費の総計で約30,000円の費用でした。なお、天袋の引き戸の高さは約52cmで、60cmのものからこの高さにカットすると上部の木枠がなくなるため、その部分に別の木を接着した後に端部の加工を するという一連の作業を店の方でやってくれました。
 色は明るい木目調と写真のミディアムの木目色があり、住居の他のドアと同色の後者を選びましたが、交換後は写真のようにどっしりした感じになりました。

■ 押入れ


押入れの中段

 押入れの中段は9mm厚のベニア板の四辺を支持する構造で、少し重いものを載せると撓みます。そこで短辺方向と並行にベニア板の下に3本の補強材( 中央となる1本は襖側の曲面加工した集積板の剛性を高めるために木ネジで縫うために30×60mm角、他の2本は30×40mm角)を取り付けました。これにより、剛性が高まり、ほとんど撓まなくなりました。
 設計者は「布団を入れる場所だから」と勝手に考えて強度を低いものとするのではなく、「何に使われるかわからないから十分な強度を」と考えるべきと思います。


中段補強部の上面(木ネジの頭が見える)


寸法は参考


3本の補強材の取り付け状況


洋服ハンガー用として取り付けたパイプ

 押入れの中段の天井面には洋服ハンガー用として2本のパイプを取り付けています。(現在は使用していませんが・・)

 

■ 照明器具

 和室といっても純然たる和室のつくりではありませんので、照明器具の選択肢は広いといえます。ただ、和室には照明用スイッチがないため、これへの配慮が必要です。一番、単純なのはプルスイッチ付のペンダントライトの選択。 私も丸型蛍光灯のペンダントライトを長く使っていました。
 ある日、直径60cmの天井直付シーリングライトが多い中、丸形スリム蛍光灯を用いた薄型の50cm径の7LKZ117LSG(NECライティング)を照明器具売り場で見つけ、 リモコンスイッチでON-OFFできることから、空間的にも広い感じになるな、とそれまでのペンダントライトから交換しました。