栄養素のバランスのとれた食事を
         
        ■ 栄養素のバランスのとれた食事の必要性
        
          
             「かっけ」という病気はビタミンB1の欠乏によっておきることはよく知られています。また、「少し体重が多いから」と食べ物の栄養バランスを考えずにカロリーだけ計算してダイエットし、体調をくずしてしまう事例も知られています。これらの例からもわかるように人間が健康に生活していくには必要な栄養をバランス良くとる(食事する)ことが基本となります。右の20年前出版のアール・ミンデル&リチャード・パスウォーター著『グッド・ヘルス・ガイド』(小学館、絶版)は様々な栄養素の働きとそれが欠乏した時に健康へ及ぼす影響がわかりやすく書かれた本でした。現在ではその後の研究により、栄養と健康問題の関係がより広範に解き明かされつつあり、食事以外の日常生活と健康の関係もわかりつつあります。 
               テレビや週刊誌などから流される情報はその媒体としての特性から特定の食品や栄養素に片寄った「○○ブーム」といったものを生み出してしまいます。これには私達が「この記事(番組)はバランスよく栄養(食事)をとるのが前提にあって、その上で特定の食品や栄養素の特性・働きについて解説しているもの」という姿勢で内容を理解する必要があるようです。 | 
            
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        ■ どうしたら「栄養素のバランスのよい食事」ができるか?
        
          
             
              図1 バランスのよい食事の実践方法  | 
             「頭ではわかっているのだけれど難しそう・・・」とか、「どんな風に始めたらよいのか・・・」というのが多くの皆さんのいつわらざる気持ちだと思います。 
               図1が「バランスのよい食事」とするための手順です。地区社協では従来、栄養バランスを考えた献立の料理教室を開催してきましたが、この内容を一歩すすめ、栄養学のお話、皆さんの現在の食事を考えるための「食生活分析」を加え、講座を開催しました。 
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         自分の食事の問題は何なのか,漠然とわかっている人はいると思いますが,客観的な評価というのは非常に重要です。一度でも結構ですから,下記のミラー(食生活分析)を行われ,改善のポイントをつかむと健康改善に役立つと思います。 
        
          
            
              ミラー(食生活分析)
              ■ 費用
              
                - ミラー(食生活分析)の3日コースの費用は国民健康保険の加入者は無料となりますが、他の健保に加入の方は3,000円となります。
 
                - 調理実習には材料費等の実費(若干)がかかります。
 
                - ミラーの記入に秤が必要です。お持ちでない方、1g単位で量れるものを各自準備してください。容器を載せて0gに設定できる写真のようなものが内容物の重さを簡単にはかれ、便利です。
 
               
                
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        【参考】
         流山市の障害を持つ人たちの自立支援のお店『ハーモニー』で、「一食の中で栄養素を万遍なく摂取できるようにと」と考え出された献立(流山国保保健師の水野貞子さんの指導による)のお弁当が用意されています。是非、めしあがって食事を考える上での参考としてください。 
        
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