バード・ウォッチング

 


タゲリ(新川耕地


カワセミ(流山市内某所)

 

流山市のバードウォッチング・ポイント


芝崎小鳥の森


西初石小鳥の森

 南流山近隣でバードウォッチングができる場所として、まず、宮園調整池があげられます。住宅地の中にある人工の池なのですが、金網で囲まれて人が近づけないためか、 渡りのシーズンには水鳥の休憩地となっています。次にその隣の坂川があります。 やはりシーズンにはサギやカモの類が見られます。 坂川を上っていくと「芝崎小鳥の森」があります。その近くの畑で「ケーン」という鳴き声を聞き、鳴き声のした方向を見るとキジの姿が目に飛び込んでき たことがあります。
 江戸川では中州にカワウが営巣しているようで、水面近くをカワウが飛んでいる姿を見ることもあります。秋には、新川耕地の稲を刈り終えた水田にサギや上の写真のタゲリなどの姿が見られます。利根運河沿いも野鳥観察によい場所です。
 流山市の市野谷の森は1990年代はじめに「流山・水と緑の探偵団」、「流山野鳥同好会」、「日本野鳥の会・千葉支部」などの5団体により「流山自然観察の森を実現させる会」が結成され、その保全活動を通して都市林と位置付けられています。

 鳥見のマナーについては「野鳥との関り方」(@翡翠病さん)に詳しくかかれています。是非、ご一読ください。

季節により野鳥の観察ができる地点です。流山の観察地点は、T.Mochida氏のホームページ「楽がき鳥」に詳しいです。

葛飾早稲の地域[新川耕地]斜面林江戸川利根運河東深井古墳群西初石小鳥の森市野谷の森坂川芝崎小鳥の森

 

バードウォッチングを楽しむ機材

 バード・ウォッチングをする人は、純然に鳥見を目的とした人たちと、鳥の撮影を目的とした人たちに2分されると思いますが、私は撮影対象として鳥に興味を持ち始めた口。そして未だに撮影した鳥と図鑑を見比べて名前を調べるような入門者の状態から進歩していません。
 サギなどの大型の鳥は機材のお世話にならなくても簡単に見られますが、近寄って野鳥の生活をおびやかしたり、観察のために私有地に入いることのないように、双眼鏡やスポッティングスコープがバード・ウォッチングをするのに必要になります。


双眼鏡

 友人の影響を受けてバードウォッチングを始めてみようかと、何かの本で「バード・ウォッチングには8倍くらいの双眼鏡が使い易い」という文を読んで15年以上前にNikon 8x23CF という双眼鏡を入手。これで初めて鳥を見た時の鮮明さに驚いたものでした。
 なお、安価な双眼鏡が売られていることがありますが、光学性能が低いために色が違って見え、高倍率を売り物にしたものは手ブレで見難くなりますので「安物買いの銭失い」にならないように注意する必要があります。


スポッティングスコープ

 20倍以上の倍率で鳥を見る場合はスポッティングスコープと三脚の組み合わせがよいと思います。下記のコンパクトデジタルカメラと組み合わせた「デジスコ」と呼ばれるシステムに発展させることもできます。
  安い製品はそれなりに光学性能が低く、細かい模様などでは色収差が目立ち、色が正しく見えないものもあります。このため、評価の高いメーカーの光学性能の高いEDレンズなどを用いたスポッティングスコープを 選ぶことをお勧めします。特にデジスコに発展させることも考えている場合はこの光学性能が重要です。 筆者はスコープを月の観察にも使用することから左の傾斜型のスコープを使っています。対象物をスコープの視野に導入しやすいのは直視型といわれるタイプです。
 なお、高倍率では風などで生じた振動だけでも見難くなりますので剛性の高い三脚を選ぶことが必要です。デジスコではビデオ用三脚の性能のよいものも候補となります。


デジタルカメラとテレコンバージョンレンズ

 デジタルカメラが高画質化、高画素化し、Lサイズでプリントする分には銀塩カメラと遜色のない状態となっています。デジカメの利点としてCCDサイズが小さいものは光学系も小さくでき、一眼レフカメラと超望遠レンズの組合せた重さに比して圧倒的に軽量化できることがあります。また、近年のデジタルカメラは 高倍率のズームレンズとぶれ低減機能を内蔵するものが増え、気軽に持ち運び、望遠の世界を楽しめるようになっています。
 左はFinePix S9000 (FujiFilm)という35mmフィルム換算で28〜300mm相当のズームレンズと900万画素のCCDのデジタルカメラに1.7倍のテレコンバージョン レンズTCON-17(Olympus)を組み合わせて510mm相当としたもので1kg以下の重さに納まっています。 (テレコンバージョンレンズを用いた場合、周辺減光やケラレの現象なく使えるのはレンズの望遠側のみとなります。)


デジスコ

 スポッティングスコープとコンバクトデジタルカメラを組み合わせた「デジスコ」といわれるシステムです。左のシステムは上記のスポッティングスコープTS-613、KOWAにアイピースTSE-21WD(20倍、KOWA)を付け、アダプタを介してFinePix F11(FujiFilm)を組み合わせたものです。この組合せでデジカメのズームのテレ端で35mmフィルム換算2160mm相当の超望遠での撮影が可能となります。上のタゲリ やカワセミの写真はカメラ部分は違いますが、デジスコで撮影したものです。
 また、近年のデジカメは動画撮影機能を持つものが多く、そのまま、ビデスコといわれる動画撮影にも使えます。下記のリンクの「
コーワ デジスコ ワールド」などにデジカメのデジスコへの適応性、ビデスコの事例などが紹介されています。また、「デジスコーピング入門 (Nikon)のページでは小冊子(pdfファイル)をダウンロードすることもできます。
 安価なシステム(注:三脚を除く)で10万円くらいから35mmフィルム換算600〜1600mm程度の撮影システムが構築できます。

 

【リンク】